肺炎は、日本人の死因の上位を占めています(令和6年の時点で第5位)。肺炎球菌は肺炎の原因として最も多く、中耳炎や副鼻腔炎、細菌性髄膜炎の原因となることも多い細菌です。そのため、ワクチン接種により予防することが重要です。
肺炎球菌には血清型(種類)が100種類以上存在していますが、ワクチン接種により、よくある型をまとめて予防することができます。
肺炎球菌ワクチンにはいくつか種類がありますが、当院では長らく23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(商品名:ニューモバックスNP)を採用していました。ところが、令和8年4月からニューモバックスが定期接種の対象から外れ、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(商品名:プレベナー20)が定期接種の対象となりました。
そのため、当院ではプレベナー20または令和7年に発売された21価肺炎球菌結合型ワクチン(商品名:キャップバックス)のどちらかを患者さんに選択していただき、接種することにいたします。どちらも筋肉内接種になります。
接種対象者については、秋田市のホームページをご覧ください。
高齢者用肺炎球菌ワクチン|秋田市公式サイト
プレベナー20 と キャップバックス の比較
プレベナー20とキャップバックスの違いの詳細については診察時に説明いたしますが、簡単にまとめると以下の表のようになります。(令和8年4月現在)
| プレベナー20(PCV20) | キャップバックス(PCV21) | |
|---|---|---|
| カバー血清型数 | 20種類 | 21種類 |
| 肺炎カバー率(目安) | 約50〜60% | 約70〜75% |
| 接種回数 | 1回 | 1回 |
| 効果持続 | 長期(ほぼ生涯) | 長期(ほぼ生涯) |
| 日本での位置づけ | 定期接種化 | 任意接種(自費) |
| 公費補助 | あり | なし |
キャップバックスは公費補助がない任意接種であるため、全額自費となり、プレベナー20より接種費用はやや高額になります。ただし、新しい肺炎球菌の血清型に対応しているため、肺炎予防効果は高い可能性があります。
プレベナー20もキャップバックスも生涯にわたり、効果が持続しますが、プレベナー20を接種してから1年経過すればキャップバックスを接種することもできます。
ご不明な点は、診察時またはお電話にてお気軽にお問い合わせください。